画家・富田幸衛氏遺作を寄贈いただきました

2023-05-26 ニュース

北海道ゆかりの画家 富田幸衛氏の遺作が、遺作展実行委員会を通じて北海道勤医協に寄贈いただきました。

富田氏は、旧国鉄勤務の傍ら、本格的に油彩画を学び、伊藤仁氏に師事しました。富田氏の作品は北海道の風物や建造物を描いたものが多く、厳しい風土に柔軟に、かつ確固として建つ構造物や植物の強さを描いた作品が多くあります。
今回、遺作展が行われたのを機会に、実行委員会を通じて、ともに活動し、療養を見守らせていただいた北海道勤医協に遺作の寄贈があったものです。なお、富田氏の通院先となっていた札幌北区ぽぷらクリニックにも寄贈がありました。
寄贈された遺作は、施設及び事務所内にて展示しています。

富田幸衛氏略歴(遺作展チラシより)

1932年 札幌市に生まれる
1950年 旧国鉄に勤務し35年務める。この頃より画家・伊藤仁氏に師事し油彩画を学ぶ
1952年 日本美術会会員
1956年 北海道生活派美術集団同人
1974年 北海道平和美術展の創設に参加
以後、多数の出品、個展開催など精力的に創作
1955年から67年間 コープさっぽろ文化教室にて絵画教室講師
2003年 「微光のソノリテ-画家・伊藤 仁の作品世界」を出版
2006年 北海道九条美術の会設立に参加
2006年 「社会史の中の美術家たち 北海道における民主的美術運動再考1945-2005」出版
2022年5月26日 逝去 享年91歳
2023年 富田幸衛遺作展(札幌市民ギャラリー)開催(すでに終了)

北海道勤医協本部に寄贈された作品(5点)

冬ごもり
1981年
運河沿いの倉庫
1989年
群青の季節
1997年
陸橋(A)
2020年
陸橋(B)
2020年